打ち切り報道の一方で……草なぎ剛「『SMAP×SMAP』を大切にしていきたい」
『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)でのコント「チャレンジ!コップのツヨ子」がネット上で大反響を呼んだSMAP草なぎ剛。雑誌の連載では、同コントの撮影裏話や、5人が出演する『SMAP×SMAP』に対する思いを激白している。
草なぎは1996年の春から「月刊ザテレビジョン」(KADOKAWA)で「お気楽大好き!」という連載を持ち、3月24日には連載20年を記念した書籍『Okiraku2』(同)を発売。2016年4月号の「月刊ザテレビジョン」には、自らの軌跡と“今”を語るロングインタビューが掲載されている。
その中で草なぎは、主人公の宅間善人を演じている放送中のドラマ『スペシャリスト』(テレビ朝日系)の話から、「あとお仕事でいえば、最近イイね!とよく言われるのが、“スマスマ”の『コップのツヨ子』。宅間と同じ人がやっているとは思えないというお褒めの言葉も頂いてますよ(笑)」と、近況を報告。
「コップのツヨ子」は、コップのフチで思わぬ体勢やシチュエーションを楽しむ人気フィギュア「コップのフチ子」をモチーフにしたコントで、OL風の衣装を着た草なぎが指定されたポーズに挑戦するというもの。初回のオンエアは、メンバーが生放送で解散騒動を謝罪した翌週の1月25日。世間の関心が集まる中、同コントが「神企画」「おもしろかった。早く次がみたい!」などと絶賛され、ネット上で大きな話題になった。
草なぎいわく、あのコントは「自分的には棚からぼたもち的な企画」だそうで、「収録時間がすごく短いの。撮っているのも10分とかだよ。リハーサルもないし、紙に書いてあるポーズを見せられて、これやってくればいいから、だけ。あんなに効率のいい仕事ないな!って(笑)」と、ぶっちゃけトーク。難易度の高いポーズもあるものの「でも、大体できると思う」と自信をのぞかせた。
「あと移動が、ほらスカートはいてるからさ、思いのほか容易ではなくて。そこはかなり本気出してるよね。“落ちの美学”とでもいうのか、いかに美しく情けなく面白く落ちるかがポイント。狙いと違ったところで落ちるのが一番悲しいよ」と、独自のこだわりを明かす草なぎ。最終的には「僕の運動神経のいいところを瞬時に的確に映し出してくれて、お、剛くん、すごいな!とリアルに感心する企画を、よく考えてくれたなと思って感謝してる。多分(稲垣)吾郎さんにはできないと思うから(笑)」と語っており、「コップのツヨ子」は自身でも満足いく仕上がりになっているようだ。
また、草なぎは2月8日の『SMAP×SMAP』の歌コーナーで放送された「涙のキッス」にも言及。これは、メンバーの好きな曲を5人で歌う新企画「S.LIVE『スマラブ』」の第1弾で、収録が行われたのは生謝罪から3日後の21日だった。サザンオールスターズの「涙のキッス」を選曲した草なぎは、数年前から趣味で始めたギターを演奏し、メンバーとともに歌った。同インタビューでは“解散報道後の初収録”という話題には触れていないものの、「“スマスマ”といえば、先日歌った『涙のキッス』は僕にとっても大きかった」「ものすごく緊張した」と吐露。自分では「思いのほかうまくいった!」との実感もあったといい、「いろんなところでたくさん恥をかいてきたけど、今回の『涙のキッス』は、そのたくさんかいた恥を少しは回収できたのかなって」と、胸を張った。
そんな歌収録を振り返り、草なぎは「ちょっと大げさに言えば、新境地みたいな感じかもしれない。初めて自分が感じる新しい緊張感のところなんだよ、あの緊張って。5人で歌っているんだけど、それともどこか違う感覚。もしかして、また違う自分を開花できるようなところだったのかなと思ってワクワクする自分もいたりする。自分で見ていて、いいなと思ったもん」と、率直な感想を述べた。これはギターに限らず言えることで、恥をかくことや失敗することも、草なぎにとっては「前に進むバネになる」という。今回の「涙のキッス」は、ギターの成長ぶりを見せられた以外にも、騒動後に5人で歌った曲とあって、特別な思いもあったのだろう。
そして最後には「先のことを考えるより、今、目の前にある一つ一つのことを大事にしよう。僕ら5人には『SMAP×SMAP』という番組がある。まずそれを大切にしていきたいな」と、現在の心境を語っていた。
すでに伝えられているように、SMAPは、チーフマネジャー飯島三智氏がジャニーズ事務所を退社したことで、藤島ジュリー景子副社長の管轄下に。ファンからはSMAPの新体制に不安の声が漏れているものの、少なくとも草なぎはすでに前を向いて歩き出しているようだ。一部では、今年9月での『SMAP×SMAP』の打ち切りも報じられており、草なぎの「大切にしていきたい」という言葉がむなしく響くことにならなければいいのだが……。
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